【アクリル画】つるつる、すべすべの下地が作れる ~ジェッソをムラなくぬるコツ~
こんにちは、画家の金剛寺です。
下地作りに便利な「ジェッソ」ですが、なんだかムラができて上手く塗れない・・・
つるつるの下地を作りたい
そんなお悩みありませんか?
今日は、簡単に出来る「ジェッソをムラなく塗るコツ」をお話していきたいと思います。
「ジェッソ」についてのご説明は、こちらをご覧ください。
◆支持体(紙・木・キャンバスなど)の注意点◆
ジェッソは、紙・紙製のボード類・木製パネル・木の板・キャンバスなど
色んな素材にジェッソは塗ることが出来ます。
ただし、プラスチック、ガラス、金属など、つるつるした物には向いていません。
表面にただのっているだけなので、塗った部分を引っかいたりすると、簡単に取れてしまうからです。
キャンバスに塗る場合は、「油絵・アクリル兼用キャンバス」を用意しましょう。
油絵用のキャンバス(麻のキャンバス)は、油性の下地材がもともと塗られています。
「ジェッソ」は水溶性なので、油性の下地材が塗られた上に塗ると、剥離してしまう可能性があります。
「コットン(綿)」でできたキャンバスが、アクリル絵の具が使用でき、かつ値段が比較的お安いのでお勧めです。
*最近では、「麻」で出来ていても、アクリル絵具が使えるようなキャンバスも出ています。購入時によく確認しましょう。
ムラなく塗るコツ①
軽く紙やすりでキャンバス、木製パネルの表面をやする。
やすった表面を、布やテッシュなどで軽く拭き、粉塵をふき取る。
紙や、紙製のボード類は、やすらなくてOKです。
やすることで、ジェッソの食いつきが良くなります。
特に木製パネルは、紙やすりをかけて、表面を滑らかにしておきましょう。
紙やすりは、120番~150番ぐらいの粗さがお勧めです。
やすると、軽く粉塵が出ますので、ビニールシートなどを敷いておくと良いでしょう。
小さいキャンバス、パネルの場合、ゴミ袋の中でやすると、粉塵が舞わなくて良いです。
ムラなく塗るコツ②
紙パレットや、陶器のお皿などにジェッソを出す。
例えば、上から下に⇩⇩⇩塗っていく。
もし、この時ジェッソがかすれて塗りにくい場合は、少しだけ(ジェッソに対して20%未満ぐらい)ジェッソに水を加えて塗る。
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ムラなく塗るコツ③
一度乾かす。(約1~2時間程度で乾きます)
ムラなく塗るコツ④
乾いたら、1度塗りした時と、違う方向に塗る。
例 左から右に塗る。
⇨
⇨
⇨
塗ったら、乾かします。
つまり、1度塗りで縦方向に塗り
2度塗りで横方向に塗ります。
縦⇩ 乾かす
横⇨ 乾かす
縦⇩ 乾かす・・・
この工程を何度か繰り返すことで、ムラ出にくくなります。
最低2度塗りすれば良いでしょう。
厚く塗りたい場合は、この工程を何度か繰り返して、徐々に厚くしていきます。
ムラなく塗るコツ⑤
画面が乾いたら、軽く紙やすりでやすって、ハケ目を削ります。
あまりやりすぎると、逆に凹凸ができてしまうので気を付けましょう。
紙やすりは120番~200番ぐらいの、目の細かいものを選ぶと良いでしょう。
この辺は好みで選んでみたください。
この工程をすると、表面が滑らかになり、繊細な描き込みができたり
ぼかし・グラデーションがキレイに出来るようになります。
いかがでしたか?
キレイな下地を作ると、制作も楽しくなりますよね。
どうそ楽しいアートライフをお楽しみください。