【アクリル画】「絵の具が塗りやすくなる」「発色が良くなる」下地作りに最適な「ジェッソ」とは? 特徴と使い方を解説
んにちは、画家の金剛寺です。
今日は、下地材として使われる「ジェッソ」についてお話していきます。
https://www.bonnycolart.co.jp/product/detail/20/
ジェッソとは、主に地塗り剤として使用される溶剤です。
主な使用用途は、キャンバスや木製パネル、紙、などに下地として塗ります。
もともとは、板に下地として用いられていた、石こう地のことを
イタリア語で「ゲッソ(Gesso)」と言いました。
今日では、アクリル系白色目止め下地剤の事を指します。
◆ジェッソを使う利点◆
・滑らかな表面を作る。
・目止め(沁み込むのを止める)
・絵の具の食いつきを良くする。
・絵の具の発色を良くする。
*注意*
キャンバスはコットンなどの「アクリル・油絵具兼用キャンバス」に使用しましょう。麻のキャンバスは、表面に油分を含んだ下地が塗られていますので、水溶性のジェッソを塗ると、剥離する恐れがあります。
どうしても塗りたい時は、紙やすりなどでキャンバスの表面をやすり、表面を軽く荒らしてから塗ると、食いつきが良くなります。
キャンバスの表面の凸凹をなくして、ツルツルにしたい人や
木製パネルの表面を同じくツルツルにして、目止め(しみ込みにくくする)したい人などが、使うと良いでしょう。
(滑らかな表面を作るコツ)
・ジェッソをする前に、キャンバスや木製パネルの表面を、軽く紙やすりでやすっておくと、塗りやすくなります。
・一度に厚塗りをせず、乾かしながら塗る方向を変えて重ね塗りすると、ムラになりにくいです。
例:縦方向に塗る ⇨ 乾かす ⇨ 横方向に塗る ⇨ 縦方向に塗る・・・
ジェッソを塗った後は、よく乾かしてから軽くやすりがけしておくと、さらに滑らかになります。
紙やすりは120番以上の、目の細かいものが仕上げにはお勧めです。
番号の数字が大きいほど、目が細かくなります。
◆成分と、特徴◆
・炭酸カルシュウムとチタニウムホワイトの顔料を、アクリルの溶剤で混ぜてできています。
・色は、白色。(*色のついたカラージェッソもあります)
・乳液状の液体で、水溶性ですが、乾くと耐水性になります。
◆使用できる素材◆
・キャンバス
・紙
・木材
・石、コンクリートブロック
・革
などに使用できます。
プラスチックなどの素材にも使用はできますが、引っかいたりすると取れやすいです。
・油絵の下地(注意:油絵具の上には重ねられません。)
・アクリル絵の具の下地などに使用できます。
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◆使用方法◆
・原液のまま、または20%ぐらいの水を加えて使用します。
・筆、ハケ、ローラーなどで塗ることが出来ます。
・屋外の壁などに塗る場合は、汚れなどをよく落としてから塗ります。
・一度に厚塗りをせず、塗る⇨乾かす⇨塗る を繰り返し、塗り重ねるとムラになりにくいです。
・乾くと耐水性になるので、早めに水で使用した筆やハケなど洗いましょう。
水洗い後、石鹸などで洗うことをお勧めします。
◆乾燥時間◆
・1~2時間 (完全乾燥72時間)
いかがでしかたか?
「ジェッソ」といえば、白色系が主ですが、カラーのジェッソもあります。
カラージェッソをミニ・キャンバスに塗るだけでもかわいくなりますよ。
かわいらしいパステルカラー
ここまでお読みいただきありがとうございます。
楽しいアートライフをお楽しみください。