絵を楽しむ

画材店に勤務する画歴20年以上の画家が、お勧めの画材などをご紹介していきます。

【アクリル画】「絵の具が塗りやすくなる」「発色が良くなる」下地作りに最適な「ジェッソ」とは? 特徴と使い方を解説

んにちは、画家の金剛寺です。

今日は、下地材として使われる「ジェッソ」についてお話していきます。

 

https://www.bonnycolart.co.jp/product/detail/20/

 

ジェッソとは、主に地塗り剤として使用される溶剤です。

主な使用用途は、キャンバスや木製パネル、紙、などに下地として塗ります。

 

もともとは、板に下地として用いられていた、石こう地のことを

イタリア語で「ゲッソ(Gesso)」と言いました。

 

今日では、アクリル系白色目止め下地剤の事を指します。

 

 

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https://www.bonnycolart.co.jp/subbrand/detail/17/

 

 

ジェッソを使う利点◆

・滑らかな表面を作る。

・目止め(沁み込むのを止める)

・絵の具の食いつきを良くする。

・絵の具の発色を良くする。

 

*注意*

キャンバスはコットンなどの「アクリル・油絵具兼用キャンバス」に使用しましょう。麻のキャンバスは、表面に油分を含んだ下地が塗られていますので、水溶性のジェッソを塗ると、剥離する恐れがあります。

どうしても塗りたい時は、紙やすりなどでキャンバスの表面をやすり、表面を軽く荒らしてから塗ると、食いつきが良くなります。

 

キャンバスの表面の凸凹をなくして、ツルツルにしたい人や

木製パネルの表面を同じくツルツルにして、目止め(しみ込みにくくする)したい人などが、使うと良いでしょう。

 

 

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(滑らかな表面を作るコツ)

ジェッソをする前に、キャンバスや木製パネルの表面を、軽く紙やすりでやすっておくと、塗りやすくなります。

 

・一度に厚塗りをせず、乾かしながら塗る方向を変えて重ね塗りすると、ムラになりにくいです。

例:縦方向に塗る ⇨ 乾かす ⇨ 横方向に塗る ⇨ 縦方向に塗る・・・

 

ジェッソを塗った後は、よく乾かしてから軽くやすりがけしておくと、さらに滑らかになります。

 

 やすり、紙やすり、やすり

紙やすりは120番以上の、目の細かいものが仕上げにはお勧めです。 

番号の数字が大きいほど、目が細かくなります。

 

 

 

◆成分と、特徴◆

・炭酸カルシュウムとチタニウムホワイトの顔料を、アクリルの溶剤で混ぜてできています。

・色は、白色。(*色のついたカラージェッソもあります)

・乳液状の液体で、水溶性ですが、乾くと耐水性になります。

 

 

◆使用できる素材◆

・キャンバス

・紙

・木材

・石、コンクリートブロック

・革

などに使用できます。

プラスチックなどの素材にも使用はできますが、引っかいたりすると取れやすいです。

 

・油絵の下地(注意:油絵具の上には重ねられません。)

・アクリル絵の具の下地などに使用できます。

 

 

 

画像:リキテックスジェッソ

 

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◆使用方法◆

・原液のまま、または20%ぐらいの水を加えて使用します。

・筆、ハケ、ローラーなどで塗ることが出来ます。

・屋外の壁などに塗る場合は、汚れなどをよく落としてから塗ります。

・一度に厚塗りをせず、塗る⇨乾かす⇨塗る を繰り返し、塗り重ねるとムラになりにくいです。

・乾くと耐水性になるので、早めに水で使用した筆やハケなど洗いましょう。

水洗い後、石鹸などで洗うことをお勧めします。

 

◆乾燥時間◆

・1~2時間 (完全乾燥72時間)

 

 

いかがでしかたか?

  「ジェッソ」といえば、白色系が主ですが、カラーのジェッソもあります。

カラージェッソをミニ・キャンバスに塗るだけでもかわいくなりますよ。

 

 かわいらしいパステルカラー

 

 

 

www.bonnycolart.co.jp

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。

楽しいアートライフをお楽しみください。