【アクリル画】アクリル絵具で制作する時、ツヤを出す、またはマット(ツヤ消し)にする方法
こんにちは、画家の金剛寺です。
今日はアクリル絵の具で制作する時に、ツヤを出す・マットにする方法をお話していきます。
方法は、大きく分けて2つの方法があります。
●作品が仕上がったら、ニスをぬる。
●絵の具にメディウム(溶剤)を混ぜる。
ではそれぞれ詳しく見ていきましょう。
◆描き終わったらニスを塗る◆
アクリル絵の具で作品が仕上がったら、最後にニス剤を塗ることでツヤを出すことが出来ます。
色々な会社が出していますが、ニス剤は保護用なので絵の具と混ぜられません。
描き終わった画面に、仕上げとして使用します。
筆や刷毛で塗る、液状タイプと、スプレータイプがあります。
筆あとが出ないようにしたい場合は、スプレータイプが良いでしょう。
(換気に気を付けましょう。火気厳禁)
液状タイプの方が、こってり塗れるので、ツヤを出しやすいです。
【お勧め商品】
バーニッシュ(仕上げ用 保護ニス)
乳液状のニスです。
ツヤの種類は4種類あります。
少量タイプもあるので、まず試したい方にお勧めです。
・ハイグロスバーニッシュ(強ツヤ出し)
・グロスバーニッシュ(ツヤ出し)
・サテンバーニッシュ(半ツヤ出し)
・マットバーニッシュ(ツヤ消し)
<特徴>
・液状(筆などで塗るタイプ)の水溶性、保護ニス
・薄めずに、そのまま使用します
・仕上げ用なので、絵の具には混ぜないでください。
バーニッシュは白っぽい乳液状ですが、乾くと透明になり硬くなります。
ホルベイン画材
バーニッシュスプレー(画面保護用ワニス)
ツヤの種類は3種あります。
・グロスバーニッシュ
・サテンバーニッシュ
・マットバーニッシュ
<特徴>
・水彩絵の具・アクリル絵具・油絵具・粘土などに使用できる、保護用のニスです。
・耐候性に優れた、クリア(透明)なスプレータイプ
・日光・湿気・ほこりから守ります。
・塗布後、数年たってもテレピン油(ターペンタイン)やペトロールで落とすことが出来ます。(どちらも油絵用のオイルです)
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◆絵の具にメディウム(溶剤)を混ぜる◆
アクリル絵の具にメディウムを混ぜてツヤを出す方法があります。
メディウムの量が多いと透明感が出ます。
バーニッシュ(ニス)に比べると、皮膜が柔らかいので、ガラス面などのある額縁に入れた時、ガラス面にくっついてしまうことがあります。
【お勧め商品】
メディウム(平塗りタイプ)
ツヤの種類は3タイプあります。
https://www.bonnycolart.co.jp/subbrand/detail/32/
・マットメディウム(ツヤ消し)
・ウルトラマットメディウム(超ツヤ消し)
<特徴>
・アクリル絵具と混ぜて使用できます。
・保護ニスには適しません。(保護用はバーニッシュを使用してください)
・速乾性
・接着力が強いので、コラージュ(紙などを貼り付ける技法)の接着剤にもなります。
メディウム(盛り上げタイプ)
ツヤの種類は2タイプあります。
硬さが3タイプあります。
https://www.bonnycolart.co.jp/subbrand/detail/31/
・ジェルメディウム(ツヤ出し盛り上げ)
・ヘビージェルメディウム(ツヤ出し 硬練り盛り上げ)
・スーパーヘビージェルメディウム(ツヤ出し 超硬練り盛り上げ)
<特徴>
・グロスポリマーメディウムより、強い光沢と接着力をもった、クリーム状のメディウムです。
・アクリル絵具と混ぜることで、透明感とツヤが得られ、重厚なタッチに仕上がります。
・接着力が強いので、コラージュの接着剤としても使用できます。
・盛り上げると、乾燥が遅くなります。
・乾燥後の収縮はほとんどありません。
・保護ニスには適しません。(保護用はバーニッシュを使用してください)
マット盛り上げタイプ
https://www.bonnycolart.co.jp/subbrand/detail/31/
・マットジェルメディウム(ツヤ消し盛り上げ)
・ウルトラマットジェルメディウム(超ツヤ消し 盛り上げ)
・マットスーパーヘビージェルメディウム(ツヤ消し 超硬練盛り上げ)
<特徴>
・ツヤ消し用のメディウムで、ツヤを抑える働きをします。
・アクリル絵具と混ぜると、透明感のあるマットな質感が得られます。
・盛り上げると、乾燥が遅くなります。
・乾燥後の収縮はほとんどありません。
・接着力が強いので、コラージュの接着剤としても使用できます。
・保護ニスには適しません。(保護用はバーニッシュを使用してください)
【まとめ】
アクリル絵の具でツヤを出す、またはマットにしたい場合
仕上げに使う場合は「バーニッシュ(ニス)」
絵具に混ぜる場合は「メディウム」
を使用すると良い。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
楽しいアートライフをお楽しみください。
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