アクリル絵具は、金属やガラスにも描ける
こんにちは、画家の金剛寺です。
金属やガラスに絵を描きたいけど
ペンキだと量が多いし、色んな色が使いたい
そんな時はアクリル絵具がお勧めです。
アクリル絵具は、金属やガラスにも描くことが出来る絵具なのです。
アクリル絵具はいろんな会社の物がありますが
「リキテックス」
「ターナー」
「ホルベイン」
などが有名です。
ザックリと特徴をいうと
「リキテックス社」
・アメリカの会社、赤・青・黄などのはっきりした原色が比較的多い。
・乾いた時の絵の具の皮膜がしっかりしている
「ターナー社」
・日本の会社、パステル調、メタリック、パール、ラメ、和の色などの変わったバリエーションが豊富。
「ホルベイン社」
・日本の会社、パステル調などの中間色や、グレイッシュカラーなど、特徴的な色がある。
日本のメーカーの方が、比較的お手頃価格で販売されています。
色味は、同じ名前の色でもメーカーによって微妙に色味が違いますので、この辺はお好みで選んでみてくださいね。
◆アクリル絵具の特徴◆
・紙・キャンバス・金属・ガラス・木材・石・布・革など、様々な素材に描くことが出来る。
・水を混ぜて薄めたり、水で筆を洗う事が出来る。
・絵の具が乾くと耐水性(水に溶けない)になる。
◆アクリル絵の具の弱点◆
・金属やガラスなどのつるつるした面に塗ると、はがれてしまう事がある。
そう、アクリル絵具で金属やガラスなどに描くことは出来るのですが
引っかいたり、こすれたりすると、剥がれてきてしまう事があります。
また、金属やガラスなどの、絵の具を吸い込まない素材の場合、絵の具がややのりにくいです。
そんな時は、下地剤を使いましょう。
◆お勧め商品◆
ターナー社の「メタルプライマー」
ホルベイン社の「アクリリックメディウム 金属・ガラス用プライマー」
<使用方法>
・塗りたい部分の汚れ、サビ、油分をふき取ります。
消毒用アルコールなどでふき取ると、油分が取れるのでお勧めです。
・原液で塗る。塗りにくい時は、水を10%まで加えて粘りを調節します。
・1日以上置き、完全に乾燥させる。乾燥すると、液は透明になります。
・乾燥すると水に溶けなくなるので、使用した筆や刷毛などの用具はすぐに水につけてください。
<プライマー剤の弱点>
・ムラになりやすい
プライマー剤を塗ると、絵の具ののりが良くなり、はがれにくくはなりますが
ややムラになりやすいです。
少量使いたい方は、少量(60ml)タイプがあるターナー社の物がお勧めです。
◆さらに定着を良くするために◆
ペインティングメディウム
<使用方法>
・水の代わりに絵の具に混ぜて薄めるメディウムです。
・固着力を弱めずに、絵の具の伸びをよくすることが出来ます。
・わずかに乾燥が遅くなります。
ペインティングメディウムは、もちろん紙やキャンバスに描く時にも使えます。
1つ持っておくと、制作時に便利なのでお勧めです。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
楽しいアートライフをお楽しみください。