絵を楽しむ

画材店に勤務する画歴20年以上の画家が、お勧めの画材などをご紹介していきます。

アクリル絵具は、金属やガラスにも描ける

こんにちは、画家の金剛寺です。

 

金属やガラスに絵を描きたいけど

ペンキだと量が多いし、色んな色が使いたい

 

そんな時はアクリル絵具がお勧めです。

アクリル絵具は、金属やガラスにも描くことが出来る絵具なのです。

 

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アクリル絵具はいろんな会社の物がありますが

リキテックス

ターナー

ホルベイン

などが有名です。

 

ザックリと特徴をいうと

リキテックス社」

アメリカの会社、赤・青・黄などのはっきりした原色が比較的多い。

・乾いた時の絵の具の皮膜がしっかりしている

 

ターナー社」

・日本の会社、パステル調、メタリック、パール、ラメ、和の色などの変わったバリエーションが豊富。

 

 

ホルベイン社」

・日本の会社、パステル調などの中間色や、グレイッシュカラーなど、特徴的な色がある。

 

日本のメーカーの方が、比較的お手頃価格で販売されています。

色味は、同じ名前の色でもメーカーによって微妙に色味が違いますので、この辺はお好みで選んでみてくださいね。

 

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◆アクリル絵具の特徴◆

・紙・キャンバス・金属・ガラス・木材・石・布・革など、様々な素材に描くことが出来る。

・水を混ぜて薄めたり、水で筆を洗う事が出来る。

・絵の具が乾くと耐水性(水に溶けない)になる。

 

 

◆アクリル絵の具の弱点◆

・金属やガラスなどのつるつるした面に塗ると、はがれてしまう事がある。

 

そう、アクリル絵具で金属やガラスなどに描くことは出来るのですが

引っかいたり、こすれたりすると、剥がれてきてしまう事があります。

 

また、金属やガラスなどの、絵の具を吸い込まない素材の場合、絵の具がややのりにくいです。

そんな時は、下地剤を使いましょう。

 

 

◆お勧め商品◆

ターナー社の「メタルプライマー」

ホルベイン社の「アクリリックメディウム 金属・ガラス用プライマー」

 

 

<使用方法>

・塗りたい部分の汚れ、サビ、油分をふき取ります。

消毒用アルコールなどでふき取ると、油分が取れるのでお勧めです。

・原液で塗る。塗りにくい時は、水を10%まで加えて粘りを調節します。

・1日以上置き、完全に乾燥させる。乾燥すると、液は透明になります。

・乾燥すると水に溶けなくなるので、使用した筆や刷毛などの用具はすぐに水につけてください。

 

<プライマー剤の弱点>

・ムラになりやすい

プライマー剤を塗ると、絵の具ののりが良くなり、はがれにくくはなりますが

ややムラになりやすいです。

 

 

少量使いたい方は、少量(60ml)タイプがあるターナー社の物がお勧めです。

 

 

 

 

 

 

◆さらに定着を良くするために◆

リキテックス

ペインティングメディウム

 

<使用方法>

・水の代わりに絵の具に混ぜて薄めるメディウムです。

・固着力を弱めずに、絵の具の伸びをよくすることが出来ます。

・わずかに乾燥が遅くなります。

 

 

ペインティングメディウムは、もちろん紙やキャンバスに描く時にも使えます。

1つ持っておくと、制作時に便利なのでお勧めです。

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。

楽しいアートライフをお楽しみください。