絵を楽しむ

画材店に勤務する画歴20年以上の画家が、お勧めの画材などをご紹介していきます。

【透明水彩絵の具】初心者必見! 透明水彩絵の具の「ホワイト」の種類とその違いについて

こんにちは、画家の金剛寺です。

今日は「透明水彩絵の具」のホワイトについてお話していきたいと思います。

 

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「え?!ホワイトって1種類じゃないの?」と、思われるかもしれませんが、

多くく分けて2種類のホワイトが出ています。

 

チタニウムホワイト(オペイクホワイト)

チャイニーズホワイト

 

会社によって、微妙に名称は違いますが、だいたいこの2種のホワイトが出ています。

 

覚え方として、一番簡単なのが

チタニウムホワイトの方がより白い

と、覚えておくと良いでしょう。

 

 

チタニウムホワイトの特徴◆

 

 ホルベイン 透明水彩絵の具 チタニウムホワイト

 

チタニウムホワイトの方が、隠ぺい力(下の色などを覆い隠す力・不透明具合)が強く

透明水彩絵の具」ですが「不透明」な白さになります。

 

ピカーンと、強く輝いている部分(ハイライト)や、水しぶきなど

強く白く出したいところに、少量使うと映えます。

 

ちなみに「オペイク(opaque)」は英語で「不透明な~」を意味しています。

 

 

 

◆チャイニーズホワイトの特徴◆

 

 ホルベイン画材 透明水彩絵の具 チャイニーズホワイト

 

チャイニーズホワイトは半透明な白さです。

白さが穏やかなので、主に混色するのに適しています。

 

 

チタニウムホワイトもチャイニーズホワイトも、実は顔料は同じ「酸化チタン」です。

ですが、粒子の大きさの違いや、含有量の違いで着色力や、透明性が異なっています。

 

 

いかがでしたか?

ホワイトを使い分けることによって、表現の幅が広がりそうですね。

 

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画像:Pixabay

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。

楽しいアートライフをお楽しみください。