絵を楽しむ

画材店に勤務する画歴20年以上の画家が、お勧めの画材などをご紹介していきます。

クレヨン、クレパス、オイルパステルで描いた画面を保護する方法

クレヨンやクレパス、オイルパステルで描いた画面は、ベタベタしますよね?

あれってどうにかならない?

 

パステル, オイル パステル, 色とりどり, 半円, 塗る, 白い, 黄, 赤

 

そんな疑問にお答えします。

 

 

 

ちなみにクレパスは、1925年に株式会社サクラクレパスが開発した画材です。

 

art-biyori.hatenablog.com

 

クレヨンは元々は顔料(色の元になる粉)と固形ワックス(蝋、ろう)で練り固めた、硬めの画材でした。

最近は(特に日本では)そこの体質顔料(練の硬さなどを調節する粉)と液体油をまぜて作られた、柔らかめのクレヨンが主流となっています。

 

ただし、海外では顔料と固形ワックスのみで作られた、硬めのクレヨンの方が主流のようです。顔料と固形ワックスのみで作られたクレヨンは、やや硬くできています。

 

 

 

クレヨン、クレパス、オイルパステルの違いをザックリ簡単に言うと

 

 

クレヨン:やや硬め、線を描くのに向いている。

 

クレパス:柔らかい、クレヨンより油分が多い。面を塗るのに向いている、

 

オイルパステクレパスの一般名称。クレパスとオイルパステルはほぼ同じ。

*ただし各メーカーによって、やわらかさなどは異なる。 

 

 

こんな感じです。

前置きが長くなりましたが、クレヨン、クレパス、オイルパステルは油分が含まれてます。(クレヨンは日本の液体油が入っているものを、ここでは基準としています。)

完全に固まらないので、画面がベタベタしたままです。

 

その画面を保護するのに、最も手軽な方法は「コート剤」で保護する方法です。

 

 

◆おすすめ画材◆

 

ホルベイン

クレヨンコート

油絵用画用液スプレークレヨンコート220ml

ホルベイン クレヨンコート 220ml スプレー式

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ホルベイン

マットバーニッシュスプレー

ホルベインスプレー式マットバーニッシュ(つや消し・画面保護用ワニス)220ml

ホルベイン アクリリック マットバーニッシュ スクイズボトル 200ml

価格:1,501円
(2022/5/9 14:38時点)
感想(0件)

どちらもクレヨン、クレパス、オイルパステルの表面保護に使用できます。

マットな質感で、色の変色もありません。

 

 

 

◆使い方◆

画面を手で持つか、壁などに立てかけてからスプレーしますが

壁にスプレーが付いてしまうとマズイ場合は、段ボールの中などに立てかけてスプレーすると良いです。

 

けっこう匂いが強いので、外で使用するのがお勧めです。

室内で使う場合は、換気を良くして使用しましょう。

 

画面から30cmほどはなれたところからスプレーします。

この時、画面にまんべんなくスプレーしていきます。

同じ個所をずっとスプレーすると、液だれしてきてしまうので注意しましょう。

 

ボトルを持って「Z」を書くような感じで、左から右⇒斜め下⇒左から右・・・のように、画面全体をまんべんなくスプレーするのがコツです。

 

30分ぐらい乾かして完成です。

 

コート剤をつけると、手で触ってもべたつかなくなります。

 

多少のスレからも守れるようになりますが

爪などで引っかいたりすると、取れてしまうので気を付けましょう。

 

 

オイルパステル, キャンバス, りんご, 赤いリンゴ, ペインティング

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

せっかく描いた作品ですから、大事に保護したいですね。