絵を楽しむ

画材店に勤務する画歴20年以上の画家が、お勧めの画材などをご紹介していきます。

鉛筆や木炭、色鉛筆やパステルで描いた絵の粉落ちを防ぐ方法

鉛筆デッサンや木炭デッサン、色鉛筆やパステルで描いた絵の

粉っぽいのを抑える方法ってあるの?

 

そんな疑問にお答えします。

 

粉末状の画材を画面に定着させるには「フィキサチーフ(定着剤)」が有効です。

フキサチーフは大きく2つに分かれます。

 

鉛筆や木炭などの「モノクロの画材」「フィキサチーフ」

色鉛筆やパステルなどの「カラーの画材」パステル用フィキサチーフ」

 

このように使い分けると良いでしょう。

一般的な「フィキサチーフ」をパステルや色鉛筆に吹き付けても問題ないのですが

パステル用フィキサチーフ」の方が、かけた時に色が変色しにくい利点があります。

 

一般的なフィキサチーフを色鉛筆やパステル画に吹き付けた場合

やや色が暗くなることがあります。

 

パステル用フィキサチーフは、吹き付けても色が暗くなりにくいようにできています。

ただし

あまりしつこくかけすぎると、やはり少し暗くなるので注意しましょう。

 

また、スプレーでふんわりと定着させているだけなので

完全に粉落ちしないわけではありません。

 

残念ながら、完全に落ちない・・・とはいかないのでご注意ください。

 

どうしても粉落ちが気になる方は、フィキサチーフで定着させた後、トレーシングペーパーや、グラシン紙などのすべすべした薄い紙で、画面を保護するぐらいしかありません。

 

 

◆スプレーするコツ◆

 

・まず、窓を開け換気をします。

密室で使うと、気分が悪くなったりすることがあるので必ず換気しましょう。

 

・描き終わった画面をイーゼルや壁などに立てかけておきます。

 

・画面から30~40cm離したところから、画面に向かって吹き付けます。

この時、「Z」の字を書くように、ジグザグに画面をスプレーすると良いです。

画面にまんべんなくかけるように意識してスプレーしましょう。

 

一か所にブシューッとかけてしまうと、液がそこに溜まってしまい、液だれしてきてしまうので気を付けましょう。

 

あんまりかけすぎても画面が暗くなったり、液だれしてしまうので

画面全体に、ふんわり2~3回かけるぐらいでOKです。

 

 

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木炭やパステルで描いた絵は、落としたりすると衝撃で粉が落ちるので、取り扱いには注意しましょう。