絵を楽しむ

画材店に勤務する画歴20年以上の画家が、お勧めの画材などをご紹介していきます。

【油画·アクリル画】麻キャンバス·綿(コットン) キャンバスの違い

こんにちは、画家の金剛寺です。

キャンバスには「麻キャンバス」と「綿(コットン)キャンバス」があります。
今日はこの違いについて、簡単にお話していきます。

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◆麻キャンバスの特徴◆
·麻は強くて丈夫
·湿気に強く、たるみにくい。
·値段が高い(2021年現在で、綿キャンバスの約2倍に値段)


 ◆綿(コットン)キャンバスの特徴◆

·麻より柔らかい
·湿気でたわんだり、ペインティングナイフで強くこすると、たるみやすい。
·吸い込みやすいので、油絵を描くとややマットな仕上がりになる。
·値段が安い。


油絵に向いているのは、麻のキャンバスです。
綿だと、吸い込みが良いのでややマットになってしまうので、麻の方が油絵には向いています。

とはいえ、価格が結構高いので、バンバン練習していきたい場合は、綿の方が良いでしょう。


アクリル絵具には、どちらかというと綿の方が絵の具の食いつきが良いので向いています。
麻キャンバスでも「油彩・アクリル兼用」の物であれば、問題なく使用できます。

麻のキャンバスは、往々にして油分を含んだ下地剤が塗られていることが多いです。
油性の地の上に、水分を含んだアクリル絵の具をのせると、剥落してしまう恐れがあります。

なので、必ず「油彩・アクリル兼用」なのかはチェックしましょう。

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ここまでお読みいただきありがとうございます。
楽しいアートライフをお楽しみください。