【油絵】日本製のお勧め油絵具 こだわりぬいた素材が光る、マツダ「スーパー油絵具」
こんにちは、画家の金剛寺です。
今日は、日本製のお勧め油絵具
松田株式会社「スーパー油絵具」をご紹介していきます。
松田株式会社
スーパー油絵具 全104色
新品価格 |
画家、山下新太郎先生、岡鹿之助先生のご指導のもと、研究と開発を重ねて生まれたのが「スーパー油絵具」です。
山下新太郎
「読書」(ブリジストン美術館)
表具師の家に生まれる。
中国の敦煌から招来された仏画の修復を手掛けたのをきっかけに、油彩画の修復や保存も学び、この分野の日本における草分けとなった。
また、留学中から額装を蒐集(しゅうしゅう)し、自作の額装にもこだわった。
著書「絵の化学」「油絵の化学」を出版
「遊蝶花」(下関市立美術館)
劇評家、岡鬼太郎の長男として生まれる。
鹿之助は自分の絵のマチエール(材質感、テクスチャー)が、西洋画家に比べると「指で触れればボロボロとくずれ落ちそう」なほど弱々しいことを痛感し、画材と技術の研究を始める。その結果、岡の特徴の一つである点描による表現が生まれた。
著書「油絵のマティエール」を出版
「スーパー油絵具」に使用されている顔料は、数千種類の顔料の中から、厳選したヨーロッパの顔料が使われています。
体質顔料(練の硬さなどを調節する顔料)を極力減らし、濃度や堅牢性の高い仕上がりとなりました。
顔料を練るオイルは、ポピーオイルを使用。
ポピーオイルは乾燥が遅く、黄変(時間とともに黄色く変色する現象)しにくい性質があります。
時間と手間暇をかけた、マツダ絵具の最高傑作と言えます。
マツダの「スーパー油絵具」は、発色がキリリと美しい絵具です。
混色しても濁りにくく、深みのある色合いになります。
個人的には「バーミリオン」の発色が素晴らしいと思っています。
朱色っぽい赤色なのですが、燃えるような紅葉のような色でとても鮮やかです。
「テールベルト」も、私が好きな色です。
マツダのは濡れた松葉のような、黒に近いグリーンをしています。
私はよく、黒代わりにテールベルトグリーンと他の色を混ぜて、暗黒色をつくり使用しています。
こうすると、単純に黒を使うより複雑な色味が出せるのです。
マツダ絵具のチューブを持つと、(色にもよりますが)ズシリと重さがあります。
これは顔料をいっぱい使ってる証拠です。
画材屋さんでみかけたら、ぜひ手に取って重さを体感してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
楽しいアートライフをお楽しみください。