絵を楽しむ

画材店に勤務する画歴20年以上の画家が、お勧めの画材などをご紹介していきます。

【油絵具】お勧め!高品質なフランスの油絵具「ルフラン&ブルジョワ」 ~ピカソ・マティス・セザンヌも愛用していた油絵具~

こんにちは、画家の金剛寺です。

 

今日は、名だたるアーチストたちが愛用していた、フランスの油絵具

「ルフラン&ブルジョワをご紹介したいと思います。

 

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https://www.bonnycolart.co.jp/

 

1720年創業したルフラン&ブルジョワは、約300年以上の歴史を持つ、フランスを代表するブランドです。

持ち運びに便利な、チューブ式絵の具の開発に成功したブランドです。

 

これまでは豚の膀胱に、練った油絵具を詰めて紐で縛り、使用する時は針などで穴をあけて絞り出すものが主流でした。

水風船みたいな形ですね。

 

チューブ絵具が作られたことで、より手軽に保存でき、持ち運びも便利になったため、野外制作をする画家が増えました。

 

 

◆顔料へのこだわり◆

非常に微細な粒子の、選び抜かれた最高の顔料を使用しています。

きめ細かな練りと、最高レベルの着色力を持つ高純度の油絵具です。

 

全120色のうち、61色が単一顔料で出来ています。

単一顔料とは、1色の色をつくるのに1種類の顔料えお使用しているということです。

 

例えば「緑」の絵具を作る時、青い顔料と黄色い顔料を混ぜて作る方法と、緑の顔料から緑色の絵の具を作る方法があります。

 

・青+黄 ⇨ 緑 (複合顔料)

・緑 ⇨ 緑 (単一顔料)

 

絵具は混ぜれば混ぜるほど濁っていきますので、単一顔料から作られた絵の具の方が鮮やかで、他の色と混ぜても濁りにくいのです。

 

また、非常に強い耐光性を持っており、120色のうち117色は非常に強い耐光性(ライトを照らしても変色しにくい性質)を持っています。

 

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https://www.atpress.ne.jp/news/148506

 

◆オイルとの配合◆

ルフラン&ブルジョワは、オイルと顔料の配合分量に非常にこだわっています。

緻密でかつ適度な油分を含み、均一な粘度を持った絵具になっています。

顔料の性質により、最高のリンシードオイル、サフラワーオイルを使用して調合されています。

 

ルフラン&ブルジョワの油絵具はとても柔らかく、伸びが良いので一度使うとヤミツキになってしまう人が多いようです。

 

 

カドミウムフリーイノベーション

ルフラン&ブルジョワは、カドミウムフリーの油絵具を提供する、最初のブランドです。2018年5月から販売が開始されました。

 

カドミウム色は規制されている国もある中、アーティストから絶大な支持を受け長年愛用されており、これに代わる色が無いとされてきました。

 

カドミウムフリー」シリーズは、健康や環境に配慮しカドミウムを取り除きながらも、カドミウムの特徴を表現することに成功しました。

実験室での徹底的な研究と、アーティストとの緊密なコラボレーションにより、純正カドミウムの強度とほぼ同等の「カドミウムフリー」色を作り出すことが出来ました。

これにより、アーティストがもっと環境に優しく、毒性の少ない選択肢を得ることが出来るようになりました。

 

現在、カドミウム色とカドミウムフリー色の2種類を自由に選択できます。

 

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https://www.bonnycolart.co.jp/news/detail/59/

 

色味としては、フランスらしい黄色や赤系の華やかな色が特徴かなと思います。

紫系も、他にはない色味があります。

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。

楽しいアートライフをお楽しみください。

 

 

◆お勧め通販サイト◆

通販では「世界堂オンラインショップ」「ゆめ画材」などからの購入が便利です。

世界堂オンラインショップ」の方が、サイトのデザインが見やすく選びやすいのでお勧めです。

 

webshop.sekaido.co.jp

 

www.yumegazai.com