車の廃盤色が出ると、その色の絵の具も廃盤色になる ~絵の具界のバタフライエフェクト~
非常に些細で小さな変化が、様々な事態を引き起こし、徐々に大きな変化になる事を意味しています。
さて、タイトルの「車の廃盤色が出ると、その色の絵の具も廃盤色になる」ですが、その前に「顔料」について少しお話します。
◆顔料とは◆
顔料とは、超ザックリいうと、「色の元になる材料」の事です。
鉱物や土から作られるものや、化学反応で造られる合成のものなどがあります。
顔料だけでは定着しないので、バインダー(定着剤)を混ぜて定着させます。
その時に使う定着剤によって、水彩絵の具になったり、油絵具になったりします。
◆顔料の用途◆
顔料は、印刷や塗料、絵具、プラスチックの着色、化粧品、織物、食品・・・など
様々な用途に使用されています。
特に使用量が多いのが車の塗料です。
世界規模で考えると、車に使う顔料はかなりの量になります。
そもそも塗る面積も大きいですし、製造量が半端ないです。
車に使う顔料に比べれば、絵の具に使う顔料の量は半の一握りです。
なので、車の塗装に使う大量の顔料の一部を、絵の具の製造に利用する方がコスパがいいんです。
車の塗料サンプル
そんなわけで、車で廃盤色が出ると、その色の顔料が作られなくなり、絵の具も廃盤色が出る・・・
ということになるのです。