【初心者必見】アクリル絵の具を使った時の、筆の洗い方
こんにちは、画家の金剛寺です。
アクリル絵の具を使ったら、筆がカチカチになってしまった。
ちゃんと洗ってるのに・・・なんで?
そんな経験がありませんか?
今日は、アクリル絵の具を使った時の、筆の洗い方についてご説明していきます。
アクリル絵の具は、乾くと「耐水性」水に溶けなくなります。
なので、筆についた絵の具が残ってしまうと、筆がカチカチになってしまいます。
筆についた絵の具が、完全に乾いてしまう前に水で洗うようにしましょう。
洗うときのポイントを3つご説明していきます。
◆ポイント①
水入れ(バケツ)は仕切りがあるものを使いましょう。
できれば3~4つのしきりに分かれた物がお勧めです。
仕切りの1か所は、筆を洗わない「キレイな水のゾーン」にしておきましょう。
例えば上の図でいうと
①は、筆を洗わない、キレイな水のゾーン。
この水は「絵の具に水を足す時」に使用しましょう。
筆を洗った、濁った水を使うと、絵の具が濁ってしまうのでキレイな水を絵の具に足しましょう。
②の場所でまずは筆を洗います。
次に③の場所で筆を洗います。
その次に④の場所で筆を洗います。
こうして何度かに分けて洗うことで、より筆についた絵の具が落ちやすくなります。
筆を良く洗い、キレイな筆を使うことで、パレットで絵の具を混ぜたりするときに色が濁りにくくなります。
◆ポイント②
筆をバケツで洗う前に、筆についた絵の具をぬぐってから洗いましょう。
ペーパータオルや、テッシュ、雑巾などで良いので、まずは筆についた絵の具をある程度ぬぐって、落としてから洗いましょう。
そうすることで筆についた絵の具が、水洗いした時に落ちやすくなりますし
バケツの水も汚れにくくなるので、何度も水を交換しに行かなくて済みます。
◆ポイント③
もう今日は絵を描かない。作業終了時
バケツの水で良く洗った筆を、セッケンで洗いましょう。
固形の石鹸でも、液体でも、台所用の洗剤(食器を洗う洗剤)でもOKです。
*注意*
合成の毛(ナイロンなどの毛)の場合です。
アクリル絵の具には、合成の毛の筆がお勧めですが、動物の毛の筆を使っている場合、洗浄力の強い洗剤で洗うと、毛がパサパサになってしまうので気を付けましょう。
筆を濡らし、筆に石鹸を付け、手のひらの上で「の」の字を書くようにしながら筆を洗います。
筆の根元を指でつまんで、筆先に向かってしごくようにして、根元についた絵の具を落としましょう。
根元に絵の具が残ってしまうと、やはり筆がカチカチになってしまいます。
よくセッケンで洗ったら、蛇口から水を少し出し、流水で洗い流していきます。
手のひらを少し窪ませ、手のひらに水がたまるようにして流水を受け止めます。
溜めた水の中で「の」の字を書くようにし、筆についた石鹸を洗い流していきます。
ある程度石鹸が落ちたら
今度は流水の真下に筆の根元をもっていき、根元から筆先に向かってしごくようにして、根元についた絵の具を落としましょう。
色のついた水が出なくなるまで、石鹸を筆につける~流水で洗う・・・を繰り返します。
色のついた水が出なくなったら、布などで軽く水分を拭き、よく乾かしましょう。
ガラス瓶や、鉛筆立てなどを「筆立て」として利用し、立てておくのがお勧めです。
道具箱などに筆をしまう場合は、筆がよく乾いてからしまいましょう。
良く乾かない状態で箱にしまうと、筆の根元からカビが生えて、毛が抜ける原因になるので気を付けましょう。
ちょっと手間ですが、筆のコンディションを整えておくと、次に絵を描く時も気持ちよく使えるますよ。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
楽しいアートライフをお楽しみください。