絵を楽しむ

画材店に勤務する画歴20年以上の画家が、お勧めの画材などをご紹介していきます。

【初心者必見】はじめてそろえる油絵の道具 これがお勧め

こんにちは、画家の金剛寺です。

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今日は、油絵を始めてみたい方へ

最低限これだけあれば、始めることが出来る道具をご紹介していきます。

 

あくまで「何をそろえたらいいのかわからない方への目安」なので、筆とかキャンバスは、お好みのサイズで選んでいただいて構いません。

 

【油絵具】

ホルベイン 油絵具12色セット

絵の具の練りが柔らかいので、初心者の方でも塗りやすいです。

基本色の12色ぐらいから始めてみましょう。

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【筆】

・油絵用(硬筆) 豚毛丸筆 4号・6号・8号 各1本ずつ

・油絵用(硬筆) 豚毛平筆 12号 1本

・油絵、アクリル画筆 ホルベイン ニューりセーブル2100R 

 丸筆 4号 1本

 

油絵用の硬筆筆は豚の毛で出来ています。

硬く、弾力と耐久性に優れていて、主に油絵を描くのに適した筆です。

 

筆の太さは「●号」と、号数で表記されています。

しかし国際基準が無いので、それぞれのメーカーが「ウチの2号はこのサイズ」と決めています。

 

なのでメーカーによって同じ号数の筆でも太さが違うことが多々あります。

号数は目安と考え、見た目で自分の好みの太さを選ぶと良いでしょう。

 

とはいえ、始めて買う方はどのぐらいの太さが良いのかわからないと思いますので

良く使うサイズをピックアップしてみました。

 

こちらは日本の老舗メーカー「ホルベイン」の筆です。

比較的どこの画材店でも購入しやすいメーカーで、もちろん品質も良いです。

 

 丸筆は先がとがっているため、線を引いたり細部を描くのに適した形の筆です。

 

 

ホルベイン 油彩筆 KA(丸)

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平筆、こちらは広い面積を塗るのに適しています。

 

ホルベイン 油彩筆 KA(平)

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こちらはナイロン(合成の毛)の筆です。
豚毛より毛が細く、柔らかいです。

細かな部分を描くのに適しています。

 

 

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【オイル(描画用)】

ホルベイン オドレスペトロール 55ml

匂いが無い無臭タイプです。

 

描画用オイルは大きく分けて2種類あります。

「揮発性油」「乾性油」です。

油絵を描く時、両方とも使用します。

 

トロール「揮発性油」です。

「オドレス」は無臭タイプの事です。

普通のペトロールは、石油系溶剤なので、匂いがしますが、オドレスタイプなら匂いが

無いので部屋で描くのに向いています。

 

揮発するので、1時間ぐらいで乾きます。

このオイル自体に絵の具を画布に定着させる力は無いですが、描き始めに使用することで、のちの絵の具の剥離を防ぐことが出来ます。

 

ホルベイン 画用液 オドレスペトロール

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マツダ クリスタルパンドルスペシャル 55ml

こちらは「乾性油」です。

「乾性油」は、酸素と結合して固まるオイルです。

ちなみに、ごま油は「不乾性油」で、固まらない油です。

 

油絵は乾くのに時間がかかる(表面が乾くのに1週間ぐらい)ので、速乾性のオイルが

お勧めです。

こちらのクリスタルパンドルメディウムは、時間が経過しても黄変(黄色っぽく変色する)ことが無いので安心です。

 

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【オイル(筆洗用)】

・クサカベ 無臭クリーナー 100ml

筆を洗うためのオイルです。こちらも無臭がお勧めです。

この容器自体が筆を洗うバケツのような役割をしています。

底の部分が、デコボコしていて筆に汚れを落とせるようになっています。

蓋を外して筆をこの容器に入れ、かき混ぜるようにして汚れを落とすことが出来ます。

 

クリーナーで洗う前に、トイレットペーパーや、いらない布などで、十分汚れを落としておくと、汚れが落ちやすいです。

 

容器のくびれた部分の下側に、汚れが沈殿していくようになっています。

沈殿物がいっぱいになったら、新聞紙やいらない布、紙にしみ込ませて、生ごみなどと一緒に燃えるゴミに捨てましょう。

 

*オイルなので、発火を防ぐために生ごみや、水で濡らした紙類と一緒に捨てると良いです。

火気厳禁です。

 

無臭クリーナーG-100100ml

 

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【パレット】

ホルベイン 紙パレット 

木製のパレットはお手入れが大変だったり、木の色で絵の具の色がわかりにくいので、紙でできたパレットがお勧めです。

 

ルーズリーフノートのように、紙が何枚も重なっています。

紙の表面にシリコン加工を施してあるので、絵の具が染みません。

1枚ずつはがして捨てることが出来るので、お手入れ不要でらくちんです。

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【絵皿】

・陶器の絵皿 2枚

日本画などで使われる、無地の白い絵皿です。

油絵の描画用オイルを入れるのに便利です。

油壷を使う方もいますが、こちらの方がお手入れが楽なのと、価格がお手頃なのでお勧めです。

 


 

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【キャンバス】

・張りキャンバス SM(サムホールサイズ) 1枚

SM(227×158mm)

 

始めて描く場合、やや小さめのサムホールサイズのキャンバスがお勧めです。

小さめのキャンバスなら、そんなに気負わず描けますし

描いた絵を飾るとき、場所を選びません。

 

キャンバスには大きく分けて「麻」と「綿」があります。

「麻」・・・硬い布地なので、丈夫です。ややお値段が高い。

「綿」・・・麻よりは柔らかいです。値段がお手頃価格。

      絵の具がしみ込みやすいので、やや艶が引いたような仕上がりになります

 

通販でサイズが選びやすい「世界堂 オンライン」

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こちらはホルベインの「ACキャンバス」綿(コットン)のキャンバスです。

 

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以上です。

画材屋さんに行って、実際に見て決めた方が楽しいですが

世の中的に、なかなかそうもいかないと思います。

 

お勧めの画材通販サイトはこちらです。

 

・お手頃価格が嬉しい!「世界堂オンラインショップ」 

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 それでは皆様、良いアートライフを!