絵を楽しむ

画材店に勤務する画歴20年以上の画家が、お勧めの画材などをご紹介していきます。

【初心者必見】はじめてそろえるアクリル絵の具 これがお勧め

こんにちは、画家の金剛寺です。

 

アクリル絵の具を使ってみたいけど、何をそろえたらいいかわからない・・・

そもそもアクリル絵の具って、どんな絵の具なの?

 

そんな疑問にお答えします。

 

◆アクリル絵の具とは◆

絵の具は「顔料」と呼ばれる色の粉と、糊剤でできています。

アクリル絵の具は「アクリル樹脂」と呼ばれる合成の樹脂を糊剤としています。

 

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◆アクリル絵の具の特徴◆

①水に溶けます。乾くと耐水性(水に溶けない)になる

水で薄めたり、水で筆を洗うことが出来ます。

 

乾くと耐水性なので、色を塗り重ねてしやすいです。

*乾かないうちに、重ね塗りすると色が混ざります。

 

乾くと耐水性なので、筆は早めに洗いましょう。

 

②紙、布、木、石、プラスチック、ガラス、金属など、様々な素材に描くことが出来ます。

キャンバスにも描くことが出来ます。

キャンバスは「油彩・アクリル兼用」と書かれた商品を選びましょう。

「油彩」用のキャンバスの場合、下地にオイルが使われているため、アクリル絵の具で塗ると、剥離するおそれがあります。

 

f:id:art-biyori:20210210100937p:plainホルベインACキャンバスは、「油彩・アクリル兼用」です。

holbein-shop.com

 

 

 

③水で薄く溶いて水彩画風に、こってり盛り上げて油絵風にも描くことが出来ます。

色々な風合いで描けるのがアクリル絵の具の良い所です。

油絵具のような匂いも無いので、使いやすいです。

 

 

さて、前置きが長くなってしまいましたが

アクリル絵の具の特徴を踏まえて

アクリル画を楽しむために必要な道具を、ご紹介していきたいと思います。

 

 

アクリル画の道具】

・アクリル絵の具

リキテックス プライム 12色セット

 

「プライム」のシリーズの最大の特徴は

乾く前と、乾いた後の、色の差がほとんどないことです。

 

通常のアクリル絵の具は、塗ったばかりの色はやや暗く、乾くと明るく見えます。

 

イメージ的には、ジーパンが濡れてる時と、乾いてる時で色が違って見える

そんな感じです。

 

しかしこの「プライム」のシリーズは、その色の差がほとんどないので、とても制作がしやすいです。

私も愛用しています。

Liquitex リキテックス プライム 30ml 12色セット

www.yumegazai.com

 

 

・筆

インターロン画筆(1026) 丸筆 2号・6号・10号 各1本ずつ

ナイロン毛の筆です。

しなやかで弾力があり、耐久性に優れています。

穂先のまとまりも長持ちするのでお勧めです。

 

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webshop.sekaido.co.jp

 

 

・パレット

ホルベイン ペーパーパレットS

表面に水を通さない加工がしてある紙のパレットです。

ノートのように何枚も重なっていて、使用した後は1枚ずつはがして捨てられます。

 

アクリル絵の具は乾くと耐水性になるため、プラスチック製のパレットだと、なかなか絵の具が落ちません。

その点ペーパーパレットだと、はがして捨てるだけなのでとても便利です。

 

サイズは「S」をご紹介しましたが、お好みのサイズでどうぞ。

 

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・筆洗

ミッキー 筆洗

筆を洗うバケツは、このように仕切りがあるタイプがお勧めです。

全ての仕切りで筆を洗わず、1か所だけきれいな水を残し、絵の具に水を足す用にしておきましょう。

 

ミッキー 筆洗

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・スケッチブック

 マルマン ヴィファール 中目 SM(サムホールサイズ)

 

水彩紙はやや厚めの紙を選ぶと、良いでしょう。

薄い紙だと、紙が水分を吸って波打ってしまい、描きにくいです。

 

こちらの「ヴィファール」は、比較的お手頃な価格で厚目なのでお勧めです。

紙はややクリームがかった色の紙です。

 

マルマン ヴィフアール ブック

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紙のざらつき具合を「目」と呼び、こちらのヴィファールは「荒目」「中目」「細目」の2種類があります。

 

「荒目」・・・表面がかなりザラザラしている。力強い表現に向いている。

 

「中目」・・・ほどよくざらつきがある。

「細目」・・・表面がすべすべしている。細密な絵に向いている。

 

まずは「中目」を選んでみましょう。

サイズはSM(サムホール)ぐらいが小ぶりで場所をとらないので、ご紹介しましたが、お好みのサイズでどうぞ。

 

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・筆をぬぐう布・テッシュ・ペーパータオルなど

筆についた水分量を調節したり、余分な絵の具をぬぐったりするのに使います。

筆を洗う前に、よく絵の具をぬぐって落としてから筆洗で洗うと、筆洗の水が汚れにくく、絵の具も良く落ちます。

 

 

【番外】

・キャンバス(油彩・アクリル兼用)

キャンバスはこのようなミニサイズの物もあります。

飾る場所を選ばないサイズで、遊び心をくすぐられます。

 

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以上です。

 

アクリル絵の具は重ね塗りがしやすいため、失敗しても修正がしやすいです。

初心者の方でも安心して始められる、良い画材だと思います。

 

それでは皆様、良いアートライフをお楽しみください。

 

 

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