絵を楽しむ

画材店に勤務する画歴20年以上の画家が、お勧めの画材などをご紹介していきます。

【透明水彩絵の具】プロの水彩画家に愛用者が多い、発色の良い高級水彩絵の具「シュミンケ ホラダム」

こんにちは、画家の金剛寺です。

 

透明水彩絵の具って、色々な種類がありますよね。

今日は、プロの作家に愛用者が多い、発色の良い透明水彩絵の具をご紹介したいと思います。

 

 

シュミンケ

ホラダム水彩絵の具

 

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金属のケースに入ったチューブのセット。フタ部分をパレットとして使用できます。

 

Schmincke シュミンケ ホラダム 水彩絵具 12色セット(5mlチューブ) 74112

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 ◆ホラダム水彩絵の具の特徴◆

・絵の具の伸びが良い

・溶けが良い

・発色が良い

・耐光性に優れている

 

 

シュミンケはドイツのメーカーです。

ヘルマン・シュミンケとヨセフ・ホラダムが創業者です。

1893年にヨーロッパで最高品質とされる、ホラダム透明水彩絵の具を発明し、特許を取得しています。

 

また、シュミンケ社は、数多くの顔料(色の元になる粉)について、研究とテストを行い、溶けが良く、耐光性(光による変色、劣化を起こしにくい性質)を備えた、最高品質の原材料のみを使用しています。

 

そのため、シュミンケ社の絵の具は、伸びが良く、発色も優れています。

 

シュミンケ ホラダム水彩絵の具のうちの、65色は単一顔料で作られています。

単一顔料とは、その言葉の通り、1つの顔料で出来ている色です。

 

例えば

「緑」の絵の具を作る時、緑の顔料から作ると単一顔料。

「黄色」+「青」の顔料から作ると複合顔料となります。

 

色は混ぜれば混ぜるほど、暗くなり濁っていきます。

なので、単一顔料で作られた色の方が、発色が良く

絵を描く時に、他の絵の具と混ぜても濁りにくいのです。

 

 

 ◆色の特徴◆

鮮やかな発色でありながら、高級感のある落ち着いた色味です。

緑や茶系のアースカラーのバリエーションが多いです。

植物や、自然の風景などを描くのに適しています。

 

混色しても濁りにくく、むしろ深みのある良い色が出ます。

 

 

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固形水彩絵の具のセットもあります。持ち運びに便利です。

シュミンケ アカデミーハーフパン24色セット 75424

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 ◆個人的な感想◆

 シュミンケ ホラダム水彩絵の具は、成熟した大人の雰囲気のある絵具です。

品のある、大人の余裕を感じさせる絵具です。

 

ホラダムを使うと、キリッと引き締まる感じがします。

使用したパレットですら美しい色合いで、パレットを洗い流すのが、もったいないと思うような色合いです。

 

ご興味のある方は、色を試せる「ドットカード」も出ていますので、まずはそちらを試してみるのも良いかと思います。

 

 

 

シュミンケ ホラダム透明水彩絵具 140色ドットカード

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 ドットカードは、色名が印刷された水彩紙の上に、チューブから少しだけ出した絵の具が載っているものです。

 

水をつけた筆で溶かして「色見本(塗り見本)」を作ることが出来ます。

どんな発色なのかを簡単に試すことが出来るのでお勧めです。

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。

楽しいアートライフをお楽しみください。