模写する時に知っておくと便利 ~手描きで絵をトレースする(写し取る)方法 4選~
こんにちは、画家の金剛寺です。
今日は「絵をトレースする(写し取る)方法」をいくつかご紹介します。
トレースは、模写をしたり、イラストなどの線をきれいに処理するのに役立ちます。
【方法その① 「トレーサー」を使用する】
あると便利な「トレーサー(またはトレース台)」からご紹介します。
通称「ライトボックス」
薄いボックス状の機器の中に、LEDライトが入っており、スイッチを入れると光ります。
<使い方>
写したい原画をトレーサーの上に乗せ、その上に紙をのせます。
スイッチを入れると光によって線が透けて見えるので、上からなぞることが出来ます。
◆お勧め商品◆
マクソン
トレーサーLD-A4(A4サイズ)
スリムコンパクト設計のLEDトレーサー。
従来品よりも薄く、軽く、照度が高くなりました。
クッキリとしたブラックフレームは、現行一が確認しやすく、300g/㎡厚の水彩紙が透過可能です。
300g/㎡の厚みの紙は、かなり厚手です。
通常のコピー用紙が、約62g/㎡ですので、コピー用紙が約5枚分ぐらいの厚さを透過します。
調光器が付いているので、明るさを調節できます。
白く光る部分が、A4サイズになります。
つまり、黒いフレーム部分を含むと、A4サイズより大きくなります。
同商品で、A3サイズもあります。
【方法② チャコペーパーを使う】
チャコペーパーとは、複写紙です。
配送伝票のように、一番上の紙に書いたものが、下の紙に写ります。
◆お勧め商品◆
チャコペーパー株式会社
スーパーチャコペーパー 片面デザイン用(水で消えるタイプ)
・布・紙・木・合成紙・合成皮革・プラスチック・ガラス・陶磁器・金属等いろいろな素材に使える複写紙です。
・転写したラインや図柄を修正、補正、または不要になった場合は、水で消すことが出来ます。
・絵画・手芸・工芸・クラフト等に幅広く使われており、グレー・青・白の3色があります。
<使い方>
まずは写したい写真や絵などをコピーしましょう。
次に、上から順に
「コピーした写したい絵や写真」
⇩
「チャコペーパー」
⇩
「画用紙などの紙」
と、重ねていきます。
コピーした写真や絵を、ボールペンや硬い鉛筆などでなぞっていくと、下の画用紙に写ります。
マスキングテープなどで、コピーした写真や絵を、紙に貼り付けておくと動かないので描きやすいです。
赤いボールペンなどでなぞると、どこまでなぞったのかが分かりやすくて良いです。
あまり筆圧をこめて、ギュッと描いてしまうと、水で消えにくくなります。
http://www.chacopaper.com/pg164.html
【方法③ コピーした絵の裏側を鉛筆で塗りつぶす】
とても原始的な方法です。
鉛筆とコピーした絵、マスキングテープ、ボールペンがあれば出来ます。
方法としては、チャコペーパーを使うやり方とほぼ同じです。
違うのは、チャコペーパーは使わず、コピーした絵の裏面を鉛筆で塗りつぶすことで、チャコペーパーを使うのと同じ要領で、下の紙に線を写すことが出来ます。
<やり方>
・写したい絵や写真をコピーします。
・コピーしたものを裏返し、2Bや3Bなどの柔らかい鉛筆で、裏面を塗りつぶします。
・紙の上に、コピーした絵が表になるように乗せ、マスキングテープでずれないようにとめます。
・ボールペンや硬い鉛筆などで、コピーした絵を上からなぞり書きすると、下の紙に線が写ります。
【方法④ ガラス窓に貼り付ける】
こちらも原始的な方法です。
マスキングテープがあれば出来ます。
注意点は、日中の日の光があるうちしかできません。
<やり方>
・日中、窓ガラスに写したい絵や写真をマスキングテープで貼り付けます。
・その上から紙をのせ、マスキングテープで留めます。
あまり厚くない紙の方が、透けやすいのでお勧めです。
・日の光で線が透けて見えるので、鉛筆などで線をなぞります。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
色々描いて練習してみましょうね。
楽しいアートライフをお楽しみください。