絵を楽しむ

画材店に勤務する画歴20年以上の画家が、お勧めの画材などをご紹介していきます。

楽しんで描いた方が、人生上手くいく気がする

絵を描く時、色んな気分で制作されると思います。

 

画家の無料写真

 

ハッピーな気分じゃないと描けないタイプ

ネガティブな気分を糧に、昇華させるタイプ

 

様々です。

最近、ふと思ったのですが

楽しい気分で制作している人の方が、上手くいっている?ような気がします。

 

スマイリー, 絵文字, 怒り, 不安, 感情, 玉, 落ち着いて, キャラクター

 

私の知り合いを例に出しますと

 

Aさん

楽しい気分じゃないと制作出来ないタイプ

趣味を楽しんだり、ペットと戯れたりしながら制作

グループ展や個展でわりとコンスタントに発表

受賞歴あり

最近雑誌にカラーページで作品が紹介され、インタビューを受けています

某大学の非常勤講師をされています。

 

Bさん

おっとり穏やかな人柄

美術評論家に注目され、展示多数

受賞歴あり

美術館で展示経験あり

某大学で准教授をされています。

 

 

もちろん本人の努力とかセンスもあるとは思うのですが

どちらもネガティブを糧に作品を作るタイプではなさそうなんです。

 

まぁ、はたから見てわからないだけかもしれないですが

 

 

もちろんネガティブな感情をガソリンとして、バリバリ制作されている方もいるので

それを否定はしません

 

わりとダークな作品で有名な方も多く存在しますし

美術史に残る作品で、ネガティブな作品も多くあります。

 

 

ただ

幸せに生きたか

でいうと、やはり楽しい気分で制作した方が幸せになれる気がするんですよね

 

 

歌川国芳(うたがわくによし)とか、猫大好きで弟子が70名近くいたらしい、面倒見の良い作家です。

 

葛飾北斎(かつしかほくさい)は謎な部分が多いですが、短気でけんかっ早く、超ストイック。

40歳ぐらいが寿命の江戸時代に、「俺の絵はまだまだだ!猫一匹満足に描けない!」と、80過ぎてつぶやき、90まで生きてバリバリ絵を描いていた作家です。

 

余談ですが、北斎は畳120畳ぐらい分ある大きな紙に、巨大なダルマを描いたり

 

将軍・徳川家斉(とくがわいえなり)の前で、長い紙に藍で一本線を引き、

朱を足に塗ったニワトリにその上を歩かせ

「紅葉の名所、竜田川の風景です」と言った、ファンキーなおじいさんです。

 

・・・うん、ネガティブからは程遠いですね

 

写真の無料イラスト

            北斎先生は面白いな~

 

本人が幸せと感じていたかはよくわかりませんが

国芳北斎は、楽しんで人生を生きたような気がします。

 

少なくとも、世の中を呪い、自分を呪いながら描いた作家ではないでしょう。

また、まわりに媚びて描いた感じも皆無、みじんもありません。

 

こういう巨匠たちをみると

今まで自分は

「認められたい!作家としてデビューしたいぃぃぃ!!!」

「スッゴイ絵を描いてやる!!」

という気持ちが強すぎたんじゃないかと思います。

 

まぁ、悪い事ではないんでしょうけど(笑)

 

「スッゴイ絵を描いてやる!!」と、意気込めば意気込むほど

コレジャナイ感が強すぎて、描けないループに陥っていたような気がします。

 

もうちょっと力を抜いて、楽しんで描いてみようかなと思います。

 

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