絵を楽しむ

画材店に勤務する画歴20年以上の画家が、お勧めの画材などをご紹介していきます。

筆もカビる! ~筆の乾かし方~

 

水彩筆、油彩筆、日本画筆、書道筆・・・

筆には色々種類がありますが、お手入れの方法が良くないと、どれもカビてしまうことがあります。

 

筆がカビてしまうと、洗ったとしても筆の根元や、筆の内側部分が腐食してしまい

毛が抜けたり、毛先が割れたり

場合によっては、筆の根元からスッポリと抜けてしまうことがあります。

 

カビはなかなか厄介です。

ちょっとした事で、カビを防ぐことができます。

以下ポイントをまとめました。

 

◆密閉した筆入れに、入れっぱなしにしない

プラスチックの筆入れは、安いし持ち運ぶのに便利ですが、洗った筆をずっと入れっぱなしにすると、蒸れてカビの原因になります。

同じ理由で、筆にキャップをするのはやめましょう。

 

自宅に帰ったら、早めに筆入れから出し風通しの良い所に乾くまで置きましょう。

 

布や竹で出来た、巻物タイプの筆巻きは、通気性がある分多少マシですが、

場合によっては筆巻きもカビるので、早めに筆巻きから出して乾燥させましょう。

 

 

◆筆は穂先を下にして吊るすか、タオルの上に寝かして乾かす。

 

筆の穂先を下にして、お尻側を洗濯ばさみで留めて吊るしましょう。

 

筆の無料写真

イメージはこんな感じ。書道筆はお尻に紐があるタイプがあり、吊るす時便利。

 

それが難しい場合はタオルなどを敷いて、その上に寝かせて乾かします。

 

ちょっと手間ですが、筆が長持ちしますよ。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。