絵を楽しむ

画材店に勤務する画歴20年以上の画家が、お勧めの画材などをご紹介していきます。

自分が描いた絵の価格は、案外強気でもいいようです

美術, アート ギャラリー, 骨組の作品, ロンドン, ギャラリー, モーション

 

自分が描いた絵を販売する時

『う~ん、自分は知名度のある絵描きじゃないし・・・・高い値段だと売れないよな・・・』

 

と、思い、相場よりやや低い値段で売ってしまう。

そんなことありませんか?

 

私は20代~30代はそんな感じでした。

 

相場とか一応調べますが、なんとなく腰が引けるというか

『自分がこんな値段で売るのは、おこがましいのでは?』と思ってしまい

ほぼ材料費のみぐらいの値段をつけてしまいました。

 

当然設けは出ません。

 

「買って頂けるだけでありがたい」と、思っていました。

 

まあ、それは悪いことではないのですが

「絵描きとしてやっていく」ことを考えると、あまり良い事とはいえません。

 

絵描きだってビジネスです。

 

大学生時代、教授に

「絵をタダであげちゃだめだよ。よっぽど親しい人とかにプレゼントなら良いけど、

タダであげたものは大事にされないからね。」

と、言われたことがあります。

 

その先生は彫刻家なのですが

バリバリ作品を作り、なおかつ売れている先生だったので、とても言葉に重みがありました。

 

ペインティング, 美術, 水彩, アートワーク, 装飾, キャンバス, フレーム

 

 

 

さて

最近の事なのですが、とある知り合いの画家さんがおりまして

 

かなり個性的というか

キャラが濃い方なのですが・・・・

 

かなり超・強気の価格設定をされていまして

だいたい数百万~何千万という価格を自分でつけてらっしゃいます。

 

業績, バー, 仕事, チャート, コイン, 図, 収益, ファイナンス, 利得

 

 

知名度は無い方です。

あまり詳しくは知らないのですが、特に美大を出た方でもなく

独学で描いてらっしゃいます。

 

その価格はさすがに強気すぎでは?

と、思っていましたが

 

 

先日お会いした時に

「〇千万円で売れた。」

 

ピンクワイン, シャンパン, お祝い, ピンク, バレンタインの日, 結婚式

 

というお話をされており

 

 

あ、強気設定でも良いんじゃないか?

と、ちょっと目から鱗が落ちた感じです。

 

 

自分の作品の価値を、低く見積もりすぎていたのではないか?

自己肯定感が低すぎるのではないか?

 

この方は、かなり変わった方ですが

すごく自己肯定感が高く、自信に満ち溢れています。

そしてかなりお金持ちの方です。

 

大きな家, 居住の, 家, アーキテクチャ, モダン, 贅沢, スイミングプール

              *画像はイメージです

 

 

ちょっと話はそれますが

 

 

お金持ちだから自己肯定感が高い・・・わけではなく

自己肯定感が高いからお金持ち・・・なのではないか?

 

自分自身を大事に考えているから、まわりからも大事に扱われるし

自分が「すっごく価値のある、大事な作品」と思い、そう扱っているから〇千万円で絵が売れたのではないか?

 

実際、

心理学的にも『自分はダメなヤツ』と、思っていると

周りから『あいつは雑に扱って良い奴だ』という認識をされてしまうそうです。

 

 

逆に『自分は価値がある』と、堂々としていると

周りからも大事にされます。

 

チェスの無料写真

         自分の価値は自分で決める

 

 

なので

「画家として(裕福に)生活する」ことを目指すのであれば

まずは自分が「作品に価値がある」と、思うことが大事なのではないか?

と考えたわけです。

 

 

まぁ

いきなり自分の作品に、〇千万円の値段を付けようとは思いませんが

 

自分の作品をもっと大事に考える

自分自身も、価値のある人間だと考える

 

そういうことを考える、いいきっかけになりました。