絵を楽しむ

画材店に勤務する画歴20年以上の画家が、お勧めの画材などをご紹介していきます。

鬼滅の刃から、絵描きとの共通点を見る ~煉獄さんにハマりながら、自分も鍛錬が足らんと反省したこと~

こんにちは画家の金剛寺です。

 

今更ながら「鬼滅の刃」にハマっております。

先日TV放送があり、「人食い沼」(漫画だと2巻ぐらいからはじまる回)から見はじめ

ついに映画「無限列車」で完全にハマってしまいました。

 

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(通常版) [DVD]

 

 

 

 

 

私は以前、とある専門学校でゲームデザイナーを育成するための、美術講師をしておりました。

 

主にデッサン、手描きのキャラクター作成、背景作成を指導していました

指導するにあたり、ゲーム以外の資料

アニメなどの作画なども授業で使い、指導をしていました。

 

そんなわけで、このアニメの作画、動画がとんでもなく力が入っていることが

ヒシヒシと伝わってくるのです。

 

ちょっとした背景の処理が、とにかく美しいですね。

 

背景とかって、脇役なので

ぶっちゃけあんまり面白くない箇所なわけです。

 

そりゃーキャラの方が楽しいに決まっている

 

でもその面白くない箇所を、力を入れると、全体の完成度が上がり

キリッとしまって見えます。

 

もちろんそうすることで、データがが重くなるし

作業量も増えるので、その辺はどこまでヤルか、せめぎあいな所ではありますが・・・

 

「スープのダシを取る工程に手を抜かない」みたいな違いは出ちゃうんです

 

 

 

さて、話は「鬼滅の刃」に戻りますが

私が特にハマってしまったキャラは無限列車のあのキャラ

 

そう煉獄さんにハマってしまったのです

 

アニキー!!

 

今、チマチマと漫画を買って読んでいます。

大人買いすると、一気読みしちゃうから

ちょっとずつ買って、堪能しています。

 

 

 

アニメ「無限列車編」も始まり

楽しみにとっておいた「8巻」を先ほどついに読みました。

ちなみに8巻は、無限列車の後半パートが載っている巻で、表紙が煉獄さんです。

 

鬼滅の刃 8 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 

・・・もう、映画バージョンを見てしまったので、結末も知っているし

読むのが非常に苦しくなることは、わかりきっていたのもあり

ちょっと読むのを取っておいたんです。

 

少なくとも休日にゆっくり読んで堪能するために、取っておきました

 

 

うん

涙腺崩壊

 

映画もとっても良かったのですが

やはり本作の力がすっごいですね。

煉獄さんのラストのシーンはもう、ホント・・・泣くしかない

 

伊之助の泣くシーンも胸を打ちました。

 

 

戦いが終わり、炭次郎が煉獄家を訪れた時の、炭次郎のセリフも刺さりました。

 

「一瞬で強くなれる方法があったら・・・(中略)でもそんな都合のいい方法はない

近道なんてなかった」

 

「足掻くしかない」

 

「今の自分ができる精一杯で前に進む。どんなに苦しくても悔しくても」

 

というのがあるのですが

これは、絵描きでも同じだなと思いました

 

一瞬で絵がうまくなれる方法があったら・・・・

でもそんなものはない

もう、ホントに地道にコツコツ描いていくしかないんです。

 

アートペンシル, 鉛筆, スケッチパッド, スケッチ, お絵かき, 論文

 

先ほど背景の話をちょっと書きましたが

一番描きたいところ、それ以外の箇所をどう処理するか?

が実は肝心なところで、これが上手く出来ると作品の完成度が上がります。

 

 

主役箇所は、楽しいから嫌でもクオリティーが上がるのですが

それ以外のあまり面白くない箇所を、どれだけうまく処理できるかがキモになります。

 

しかもごく自然に、主役を引き立たせる形で処理しなければなりません。

 

 

ぶっちゃけ、メッチャ地味な作業です。

修行でいうなら、走り込みとか、刀の素振りぐらい地味~な作業です。

 

でもその基礎が無いと「全集中の呼吸」に耐えられる肺が出来ないんです。

次にいけないんです。

 

地味~な鉛筆デッサンとか

クロッキー(素描)とか

 

大事な筋トレなんですよね。

うん・・・、自分も鍛錬せねば・・・と反省するこの頃でした。

 

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なにはさておき「鬼滅の刃」は面白いです。

まだ読んでいない方は、ぜひ読んでみてほしいと思います。