【油絵具】初心者必見! 油絵具の「ホワイト」の種類と使い方のポイント
こんにちは、画家の金剛寺です。
油絵具のホワイトが減ったから、補充しようと買いに行ったら
なんか色んな種類のホワイトがある?
どれを買ったらいいの?
そんな疑問にお答えします。
代表的な油絵具のホワイトは4つあります。
【代表的な油絵のホワイト 4つ】
・パーマネントホワイト
・シルバーホワイト
・チタニウムホワイト
・ジンクホワイト
それぞれの使い方のポイントは
「絵の描き初め」⇨「描き途中(中描き)」⇨「仕上げ(上描き)」
までの段階で、ホワイトを使い分けすると効果的です。
また、ホワイトの中には、混ぜると変色しやすい色の組み合わせがあります。
これを「混色制限」と言います。
最近の油絵具は、絵具メーカーが頑張って改良しているので、そこまで神経質にならなくても良いようですが、念のため知っておくと良いでしょう。
それでは詳しく見ていきましょう。
◆パーマネントホワイト◆
初心者の方にお勧めです。
パーマネントホワイトは、「油絵具〇色セット」などのセットに良く入っているホワイトです。
混色するのにちょうどよい白さで、混色制限もありませんので、気軽に使うことが出来ます。
◆シルバーホワイト◆
描き初め~中描きに適しています。
鉛白を主なベースに作られています。古くからある、伝統的なホワイトです。
多少の透明感があります。
乾いてくると、やや黄味がかった温かみのある白になります。
乾燥が早く、堅牢な皮膜をつくります。
混色制限があります。
✖ 鉛系顔料+硫黄系顔料
(硫黄系顔料)ウルトラマリン、コバルトブルー、バーミリオン、カドミウム系など
混ぜると黒変してしまう恐れがあるので注意しましょう。
◆チタニウムホワイト◆
中描き~上描きにお勧めのホワイト。
塗りつぶしやハイライトにお勧めです。
やや黄色みのあるホワイトですが、乾くと無機質な感じの白さです。
白さの強いホワイトです。
白さが強い為、他の色を混ぜても、なかなか中間色になりません。
あまり混ぜすぎると、乾いた時にまるで白く色あせたように見えてしまいます。
薄塗りでの純白表現や、白く光ったハイライトの表現などに適しています。
混色制限はありません。
◆ジンクホワイト◆
上描きに適しています。
乾くと青みがかった白さになります。
透明感があり、混色すると美しく発色します。
ただし、下描き~中描きに使用すると、剥落、亀裂を起こす可能性が非常に高い為、最後の仕上げぐらいに使用するのが望ましいです。
混色制限はありません。
以上が代表的な油絵具のホワイト、4点の特徴です。
メーカーによっては、他にも独自のホワイトを作っているところもあります。
それぞれの特徴をふまえて、ホワイトの表現を楽しんでみてくださいね。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
どうぞ楽しいアートライフをお楽しみください。