絵を楽しむ

画材店に勤務する画歴20年以上の画家が、お勧めの画材などをご紹介していきます。

【水彩絵の具】透明水彩絵の具とは?

こんにちは画家の金剛寺です。

 

今日は「透明水彩絵の具」についてお話していきます。

 

以前に「ガッシュとは?」という記事を書いたので

透明水彩絵の具」についても触れておこうと思い、今回記事にしてみました。

 

art-biyori.hatenablog.com

 

 

水彩絵の具には大きく分けて

透明水彩絵の具」不透明水彩絵の具(ガッシュがあります。

 

透明水彩絵の具の特徴◆

・線を描いた上から絵の具を塗ると、絵の具に透明感があるので線が透けて見える。

・紙の白さを「白」として活用するので、基本的に「白色」の絵の具は使わない。

 

白く表現したいところなどは、基本的に白い絵の具を塗らずに紙の白さを活かします。

なので、はじめから「ここは塗らずに紙の白さを残す」計画性が必要になります。

 

また、透明感があるので

「赤で塗ったけど、やっぱりここは青にしたいな。」

と、思っても、塗り重ねて修正がほぼできません。

 

塗り重ねても下の色が透けて見えるので、赤で塗った上から青を塗ると紫色になってしまいます。

 

 

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画像:Pixabay

透明水彩絵の具は、修正しながらカッチリ描くというよりは、紙にできる「にじみ」を、味わいとして楽しむ感じです。

 

 

不透明水彩絵の具(ガッシュ)の特徴◆

・描いた線の上から絵の具を塗ると、絵の具が不透明なので線が透けて見えない。

・白い部分は絵の具の「白色」を混ぜて表現する。(紙の白さ残しても良い)

・修正がしやすい。

 

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画像:Pixabay

 

色味が不透明なので、透明水彩の絵に比べると「物質感」というか、しっかりした存在感が出しやすいです。

 

絵具が不透明なので、ある程度重ね塗りして修正は可能です。

*水彩絵の具(透明水彩不透明水彩ともに)乾いても、水にぬれると溶けます。

なので、塗り重ねたときに、下に塗った色が溶け出して混ざってしまいます。

広い面積を大幅に修正するのは難しいです。

 

 

また、水で薄めれば、透明水彩のような透明感や、にじみ、ぼかしをすることが出来ます。

 

 

 

透明水彩絵の具、不透明水彩絵の具それぞれ良い所があります。

どんな雰囲気の絵を描きたいか?

それによって画材を選ぶと良いでしょう。

 

 

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それでは楽しいアートライフをお楽しみください。