絵を楽しむ

画材店に勤務する画歴20年以上の画家が、お勧めの画材などをご紹介していきます。

【お勧め書籍】芸術家が愛したスイーツ

こんにちは、金剛寺です。

 

皆さんは甘いもの、好きですか?

私は好きです。

けっこう甘党です。

 

見るもの好きだし、絵にかくのも好きです。

グルメ系の漫画を読むのも好きです。

 

最近読んで、興味深かったのがこちら

  

ブロンズ新社

「芸術家が愛したスイーツ」

著:山本ゆりこ

 

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芸術家が愛したスイーツ

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 タイトルと表紙が素敵だったので購入しました。

ピカソ、マネ、セザンヌマチス など

18人の芸術家が愛した、または食したのではないか?と思われるスイーツが登場します。

 

芸術家の生い立ちを簡単に紹介しつつ、好んで食べていた(または食べていたであろう)スイーツが紹介されています。

 

「何を食べていたか?」がわかると、なんだか親近感がわいてくるので不思議です。

どの芸術家も、素朴な家庭で作れるお菓子がほとんどで、そこもまたなんだか親しみがわいてきます。

 

ピカソは、生きているうちに有名になり、お金持ちになったわけですが、好んで食べていたのは、幼いころ大好きな母が良く作ってくれた、オリーブオイルを練りこんだ揚げ菓子だそうです。

 

(以下、書籍より一部抜粋)

生地にオリーブオイルを練りこみ、伸ばして切った生地を、さらにオリーブオイルでじっくりと揚げる。

きつね色に揚がったところに、蜂蜜とアニスシードをまぶし、熱々をほおる。

アニスシードは、南フランスで良く飲まれているリキュール、パスティス(Pastis)の香りがするスパイスだ。

甘くツンとしたこの香りも効いていて、南のスイーツらしい風味が口いっぱいに広がる。

 

う~ん、美味しそう!

揚げたてのドーナツ食べたくなってきました。

 

そのほかにも素敵だなと思ったのが

ジャン・コクトー「スミレのアイスクリーム」

 

コクトーが口にしていたものは、器の底にラズベリージャムを敷き、ヴァニラアイスクリームを盛って、スミレの糖衣がけを添えたものだそうですが

著書の山本さんが、ヴァニラアイスにスミレの糖衣がけを軽く砕き、贅沢に練りこんだものにアレンジして作っていました。

 

スミレの香りが口いっぱいに広がる、高貴なコンフィズリー(砂糖菓子)を使ったヴァニラアイス。

 

チョコレートでも、プラリネでも、ピスタチオでもない、スミレという食材が、いかにもコクトーらしい。

繊細で、乙女チックな感じが素敵でした。

これが一番食べてみたいなぁ~と思いました。

 

「素晴らしく香りのよい、スミレのアイスクリームにしあがった」と書かれていて

スミレの花の香を想像しながら読んでいました。

花の香りがするアイスクリームって素敵ですよね。

 ちなみにスミレの糖衣がけは、昔から産地として有名なフランス南部にあるトゥルーズ(Toulouse)という街のものを使うよう、コクトーに料理を提供していたコックは指示していたようです。

 

簡単なレシピもついていますが・・・

もし自分がやるとしたら、ハーゲン〇ッツのヴァニラに、スミレの糖衣がけを砕いて混ぜるかな(笑)

 

 

トゥールズのものは、なかなか出回っていないようです

下のは「デメル」のスミレの砂糖漬け

 

 

 

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「芸術家が愛したスイーツ」

 ちょっと変わった視点から、アートを楽しめる1冊です。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

楽しいアートライフをお楽しみください。