【お勧め書籍】芸術家が愛したスイーツ
こんにちは、金剛寺です。
皆さんは甘いもの、好きですか?
私は好きです。
けっこう甘党です。
見るもの好きだし、絵にかくのも好きです。
グルメ系の漫画を読むのも好きです。
最近読んで、興味深かったのがこちら
「芸術家が愛したスイーツ」
著:山本ゆりこ
新品価格 |
タイトルと表紙が素敵だったので購入しました。
18人の芸術家が愛した、または食したのではないか?と思われるスイーツが登場します。
芸術家の生い立ちを簡単に紹介しつつ、好んで食べていた(または食べていたであろう)スイーツが紹介されています。
「何を食べていたか?」がわかると、なんだか親近感がわいてくるので不思議です。
どの芸術家も、素朴な家庭で作れるお菓子がほとんどで、そこもまたなんだか親しみがわいてきます。
ピカソは、生きているうちに有名になり、お金持ちになったわけですが、好んで食べていたのは、幼いころ大好きな母が良く作ってくれた、オリーブオイルを練りこんだ揚げ菓子だそうです。
(以下、書籍より一部抜粋)
生地にオリーブオイルを練りこみ、伸ばして切った生地を、さらにオリーブオイルでじっくりと揚げる。
きつね色に揚がったところに、蜂蜜とアニスシードをまぶし、熱々をほおる。
アニスシードは、南フランスで良く飲まれているリキュール、パスティス(Pastis)の香りがするスパイスだ。
甘くツンとしたこの香りも効いていて、南のスイーツらしい風味が口いっぱいに広がる。
う~ん、美味しそう!
揚げたてのドーナツ食べたくなってきました。
そのほかにも素敵だなと思ったのが
ジャン・コクトーの「スミレのアイスクリーム」
コクトーが口にしていたものは、器の底にラズベリージャムを敷き、ヴァニラアイスクリームを盛って、スミレの糖衣がけを添えたものだそうですが
著書の山本さんが、ヴァニラアイスにスミレの糖衣がけを軽く砕き、贅沢に練りこんだものにアレンジして作っていました。
スミレの香りが口いっぱいに広がる、高貴なコンフィズリー(砂糖菓子)を使ったヴァニラアイス。
チョコレートでも、プラリネでも、ピスタチオでもない、スミレという食材が、いかにもコクトーらしい。
繊細で、乙女チックな感じが素敵でした。
これが一番食べてみたいなぁ~と思いました。
「素晴らしく香りのよい、スミレのアイスクリームにしあがった」と書かれていて
スミレの花の香を想像しながら読んでいました。
花の香りがするアイスクリームって素敵ですよね。
ちなみにスミレの糖衣がけは、昔から産地として有名なフランス南部にあるトゥルーズ(Toulouse)という街のものを使うよう、コクトーに料理を提供していたコックは指示していたようです。
簡単なレシピもついていますが・・・
もし自分がやるとしたら、ハーゲン〇ッツのヴァニラに、スミレの糖衣がけを砕いて混ぜるかな(笑)
トゥールズのものは、なかなか出回っていないようです
下のは「デメル」のスミレの砂糖漬け
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「芸術家が愛したスイーツ」
ちょっと変わった視点から、アートを楽しめる1冊です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
楽しいアートライフをお楽しみください。